国内でドロドロした出来事が頻発したのを裏腹に、この時期の池田さんはヨーロッパ各地を旅してましたね。現在はヨーロッパ諸国にはあまり縁がなさそうですが。

著名人と会ったというサプライズニュースで悪いニュースを目立たなくしたのですね。情報操作の基本ですね。

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1989(昭和64年=平成元年)(3)

03/31
三菱商事ディベロッパー事業部、大阪市内の造船会社から中国製の陶磁器約200点を約22億5000万円で購入、これを東京富士美術館に寄託する。

04/??
『高橋(公純)は段(勲)を連れ韓国で檀徒作りを行った。段は「週刊実話」の5/4号に「韓国の創価学会分裂騒動」という記事を執筆』(91年6月学会『今回の問題の経過と底流』)

04/??
【学会】東京富士美術館で『微笑の国・タイ王国プーミポン国王陛下御撮影特別写真展』を開催。オープニング・セレモニーにチュラポーン第三王女と常陸宮夫妻が出席する。

04/10
講談社、藤原行正著『池田大作の素顔』を出版。

04/16
【学会】滋賀研修道場で、大学会結成と創価同窓の合同総会。
名誉会長、チャ?チルの「敗北には抵抗」という言葉をひき、「党に支配されても、宗門に支配されてもいけない。矢野(公明党委員長)だって汚いじゃないか。明電工から金もらってる」と批判。翌日の聖教にはこの部分が載らず。

04/25
竹下首相、リクルート事件で責任を取り、退陣表明。
※以後、キングメーカーとして自民党に君臨する。学会との太いパイプは佐藤・田中以来で、98?99年には自自公連立を画策。病を得、入院するが、死去するまでなお隠然たる影響力を維持していた。

04/26
竹下首相の秘書の青木伊平、自宅マンションで左手首などを切り、縊死。いわゆる疑獄事件キーマンの謎の死。

05/01
【学会】聖教新聞第3面の連載『栄光の創立60周年へ創価学会の「重宝」』で油彩絵画「歓喜の胴上げ」を掲載。『会長写真集』にある会長就任式の写真から田代富士男を消し池田香峯子を書き加えた図を絵に直したもの。

05/07
顕正会の浅井会長、幹部大会で本門寺改称断固阻止を述べる。
※この発言を中心にした『顕正新聞』特集号が創価学会員を対象に配布された。



『浅井のいう「本門寺改称の陰謀」
(1)来年(※平成2年)は、富士大石寺建立700年、創価学会創立60周年、戸田2代会長の33回忌、池田3代会長の就任30周年にあたる。これを期して、日蓮正宗宗門は学会と共謀し、未だ広宣流布でもないのに、大石寺を本門寺に改称しようとする陰謀を進めている。
(2)その準備として、大石寺では、大化城(だいけじょう)を取り壊して大客殿前に大広場を造成し、大客殿正面の不開門(あかずのもん)も広場東側の鬼門の隣に移設した。こうしてできる大広場を、中国の天安門広場あるいはソ連の赤の広場のごとくして、ここで広布達成を偽る大儀式を行なう予定である。
(3)具体的スケジュールとしては、まず、来年(※平成2年)3月16日、総理および閣僚の何人かを大石寺に招待し、時の総理を国主に見立て、池田大作は精神界の王者たる国父を気取り、総理等および管長以下宗務役僧を先導して、なんと不開門を開けて通り、大広場で広布達成の宣言を行なう。その後、広布達成を記念して、天生原に大規模な広布記念塔を建て、安母山戒壇説を主張する顕正会の追求をかわす。かくて、10月12日、いよいよ日顕上人が本門寺改称を強行するものと思われる。
(4)このような大護法を、顕正会だけは許さない。明年(※平成2年)、横浜アリーナに一万数千名を結集して、陰謀粉砕の大総会を開く。そして、顕正会の命運を賭して陰謀を断固粉砕する。「今まで生きて有りつるは、この事に値はん為なリ」とあるように、たとえ、顕正会の命が失われても本望である。(趣意)』
(小川只道『新編摧破異流義考』P112?113)



※宗門は改称の意志など微塵もなかったとする。問題は創価学会にその意志があり当時宗門に要請したかどうか、そして宗門がそれを断った事実があるかどうかだろう。そうでなければ大石寺で文化祭を行なうなどという珍妙な風景の説明がつかない。

05/13
長野県東筑摩郡本城村の山中(青木峠)で、くるぶしに座りダコのある女性のバラバラ死体と男児の腐乱死体が発見される。(のち、学会員=A・A子とA・Hの母子と判明。)



『船橋市幼児バラバラ殺人事件(平成元年5月、千葉県船橋市の熱心な創価学会員・A・A子さんと長男のHちゃんが、同じく学会員である夫のA・Tに殺された。動機は生活苦であった。バラバラにされた死体が聖教新聞に包まれ、シキミとともに長野県の山中に捨てられていたこの事件は、社会に大きな衝撃を与えた。なぜ、いたいけな幼児が虐殺されなければならなかったのか。また、なぜ、その母親が無惨にも切り刻まれなければならなかったのか。何ともむごい、胸の痛む事件であった。重荷になる妻子を殺して自分だけが、生活苦から逃れようとした、犯人のエゴもさることながら、家庭の崩壊を招き、我が子の生命を守りきれなかった妻が熱心な学会員であったこと、そして、同じ学会員の夫に惨殺されたという点に、創価学会の教義のブラックホールがかいま見られると思うのは筆者だけではあるまい。)』
(山崎正友『創価学会・公明党の犯罪白書』P43※原文では実名)

05/14
長野県松本署捜査本部、バラバラ殺人の遺留品から千葉県内で配られた4月23日付聖教新聞を発見したと発表。(胸と腹部の切断面を包むのに使われていた。)

05/15
各新聞、長野バラバラ殺人に聖教新聞が使われていたと報道。

05/16
長野県松本署捜査本部、バラバラ殺人死体遺棄事件で、死体発見現場付近で2本のシキミを見つけたと公表。(各新聞、夕刊でこれを報道。)

05/17
公明党池田克也衆議院議員、リクルート疑惑について東京地検特捜部の取り調べを受ける。

公明党矢野書記長、公明会館(東京・新宿)で記者会見。自身の明電工疑惑を棚上げし、池田議員の取り調べと田代富士男前公明党参議院議員の砂利船汚職での起訴を主な理由として辞任を表明する。

05/??
公明党、石田幸四郎委員長、市川雄一書記長体制になる。マスコミは、無名の石田幸四郎がなぜ委員長か、といぶかしがる論調。

05/22
【学会】SGI会長、ロンドンの首相官邸にサッチャー首相を訪ね、会談。

各新聞、長野バラバラ殺人死体遺棄事件の犯人(夫=阿部隆)逮捕を報道。

05/25
【学会】SGI会長、イギリス王室のアン王女をバッキンガム宮殿に表敬訪問。

05/??
【学会】、アン王女とSGI会長の会見を聖教新聞第1・3面で報道。『この記事は、私的な会見であるため、会見終了後、内容を取材し、聖教新聞社でまとめたものです』の但し書きがある。

06/??
【学会】SGI会長、スウェーデンを初訪問。

06/??
【学会】SGI会長、国連難民高等弁務官事務所から『人道賞』を受賞。

06/04
未明天安門事件、発生。人民解放軍の戦車・装甲車と、学生・市民が衝突。

06/05
【学会】SGI会長、スウェーデンのカール16世グスタフ国王を表敬訪問。

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